日産について

日産自動車は、第二次世界大戦前に創業し、戦後は日本フォードや日本ゼネラル・モータースなみの大型乗用車を製造するため、戦時中の技術空白を埋めるため、アメリカやオーストラリアのメーカー、技術者と提携、技術供与を受けている。
国内では、「技術の日産」「販売のトヨタ」といわれ、その技術力には定評があった。ただ1980年代からトヨタとの差が開き始め、1990年代になりバブル景気が終わった影響で、高価格で収益性の高いシーマやセドリック、グロリアなどの高級車の販売が減少、1998年には約2兆円もの有利子負債を抱え経営危機に陥いる。慢性的な赤字体質を脱却するために、1993年に、フランス／ルノーとの資本提携を結び、同社の傘下に入り更生を図ることとなる。日本人社長の塙義一は解任され、ルノーからカルロス・ゴーンが新たなCEOに就任。現在、ゴーン氏がルノー本体のCEOも兼任している。2013年度のルノー／日産グループの世界販売台数は約810万台となり、うち日産は494万台となっている。