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クライスラー

クライスラーについて

クライスラー

クライスラー社の、誕生の歴史は1920年代に遡ります。当時、鉄道技師であったウォルター・P・クライスラーは、交通の主役が、遠くない将来、鉄道から自動車にシフトすることを予想していました。そこで多額の借金をしてまでして、当時、非常に高額であった自動車を購入して、運転するより先に分解してしまい、人々を驚かせました。これはクライスラー自身が、車のメカニズムや部品について学ぶために行なった、いわゆる実験でした。その後、自動車メーカーに飛び込んだクライスラーは、技術指導者として能力を発揮。ビューイック社やウィリス・オーバーランド社を経て、経営不振のマックスウェル・チャルマーズ社を回復させたクライスラーは、この会社で、自らの理想とする車を製造することを決意します。クライスラーが造りたい車は、5人が乗れる十分な広さがあり、耐久性に優れ、高性能でありながらも、価格や維持費が経済的であるという、当時高級だった自動車の概念を覆す内容でした。
研究開発・試行錯誤を重ね、約70馬力を誇るオリジナルエンジンの開発に成功。そしてブレーキ性能が確かな車が最良の車であるという自身のポリシーに基づき、他メーカーに先駆けて油圧式ブレーキを採用することで、高性能と高い安全性を兼ね備えた車の開発を手掛けていきます。
ただクライスラーには、せっかく開発された優秀な車を大量生産する資金的余裕がありませんでした。そこでニューヨーク自動車ショーの会場近くにあるホテルに自作の車を展示して、人々を魅了し、資金集めに成功しました。この資金を生かし、次には渾身の作である「シックス」が生産を開始しました。ここで初めて(1925年)、クライスラーの名前を冠する会社の設立に至ります。
その後アメリカの自動車ビックスリーとして、その地位を確立しますが、2008年に発生した金融危機以降、経営が悪化し、倒産法の申請をするに至ります。しかし、底力を見せつけて、わずか1ヵ月でスピード再建し、全米自動車労組やイタリアの自動車メーカーフィアット、アメリカ政府、カナダ政府等が株式を取得し、新生クライスラーとして、自動車生産を続けています。